「去勢手術」

ポチくんをどこか擬人化して見る癖がついていたわしはポチくんの去勢手術に断固反対しました。「みんなそう(去勢)してるじゃない!」と言い放ち去勢を勧めるおばあちゃんが鬼畜に見えました。
でも今思えば、かわいそうだ!という理由で拒むわしの意見は現実を知らない高校生の戯言だったのです。
そしてポチくんと共に過ごして10年のときが経ったあの頃、ポチくんは盛りの時期には深夜2〜3時、早朝は5〜6時と吠えまくり近所からの苦情もあり、わしと父さんの体力も限界にきていました。テスト週間最終日前日の深夜にも粘って散歩につれていったりもしましたが、ついにわしは折れました。ポチくんに何度も誤ったのを覚えております。
ポチくんは眠っている間につけられた傷を気にしていました。そこを舐め続けるポチくんの姿は大変痛々しいものに感じました。