「最初ポチくんの敵はわしだった」

わしは最初ポチくんを愛くるしく思うあまりポチくんをいじる、てか「いじめる」のが大好きでした。小学生低学年、未熟ゆえの残酷さだったように思います。
しかし、わしは小学3年のときから突然ポチくんをいじめなくなります。きっかけは「命を救われた」みたいな感動的エピソードがあるわけじゃありません。
寂しそうにお座りしているポチくんを見てわしはおそらく人生で初めて自分以外のものの痛みを真剣に想像しました。
 「毎日いじめられてどんな気持ちなんだろう・・
それを考えるようになってからは逆にポチくんを守りたいと思うようになりました。本当に「ある日突然」でしたが、わしの手はポチくんをいじめるよりも、頭をなでることを好むようになったのです。