高橋留美子

短編集「赤い花束」を購入しました。
ものすごく煌びやかな人生ではなく、人並みの浮き沈みもあり、どこか淡々としたやさしい人生。そんな人たちを描いた短編集。傑作!!!


ほんではその中でも、わしのお気に入りのシーンを紹介しますよ。

40を超えたおっさん、東雲(しののめ)はある日、同窓会の招待状をもらう。
彼は昔好きだった女の子、志摩が出席すると知って自分も出席する。
今や彼女は4人の子持ち、そして自分も家庭をもっている。

幸せそうな彼女を見たあと、帰りの新幹線で東雲は、

『 時の歩みは
  三重である
 

  未来は
  ためらいつつ
  近づき
 

  現在は
  矢のように 
  はやく飛び去り


  過去は永久に 
  静かに
  立っている 』

という詩を読み、静かにうなずいた。
 
「うん・・・・」

↑この最後のうなずくシーンが何かジ〜ンとくるんスよ(T-T)